X線撮影とはX線を用いて体内の情報を画像化する検査です。レントゲン検査と呼ばれる検査です。X線を人体に照射すると、骨や脂肪、血液、臓器など構造物によって減弱されます。その吸収差によって画像化します。ケガや病気を診断するために最初に行われる検査として用いられる場合が多い検査です。胸部や腹部の撮影の他、骨・関節を対象にした撮影も多く、頭部から指先足先まであらゆる部位の撮影を行います。撮影方法は各部位の骨・関節によって決まっており、骨折・骨腫瘍・骨の形状などを観察します。
当院では、2019年8月に最新のFPD搭載型X線撮影装置(富士フィルム製 BENEO-FX)を導入しました。それに伴い、撮影システムをCR(コンピューテッド・ラジオグラフィ)からFPD(フラットパネルディテクター)へと順次移行しています。FPDシステムの利点として、画像がほぼ撮影と同時に確認できるので、その効率性は以前のCRシステムとは比較になりません。特にオペ室などの緊急的なポータブル撮影においてその威力を発揮しており、撮影後瞬時にその場で画像を診る事が可能です。また、FPDシステムとiPadをワイヤレスで繋ぎ、介助が必要な撮影時でもその場のiPad上でFPDシステムを操作し、画像を確認する事も可能となっています。
