radiation

MRI検査

MRIとは(Magnetic Resonance Imaging:磁気共鳴画像)の事です。 非常に強い磁石と電波を利用して、人体の様々な断面を撮像する検査です。頭部(脳、副鼻腔、口腔等)・脊椎・四肢・腹部領域(肝臓、膵臓、腎臓等)・骨盤腔(子宮、卵巣、前立腺、膀胱等)に生じた病変に関して優れた描出能を有しています。造影剤を使用しなくても頭頚部の血管(MRA)や胆道系(MRCP)の撮像が施行でき、さらに目的に応じた造影検査も可能です。

当院では2021年3月に最新型のMRI装置(PHILIPS製 Ingenia Ambition 1.5T)を導入しました。大きな特徴としては、新しく設計されたBlueSealマグネットの採用により、わずか7リットル(従来は約1500リットル)の液体ヘリウムで超電導を維持することが可能となり、ヘリウムフリーを実現しています。液体ヘリウムはマグネット内に密封され、クエンチによるヘリウムの外部排出を起こすことはなく、より安全に検査を行えることになります。また予期せぬ吸着事故が起こった際にもダウンタイムを最小限(約1日)に抑える事が可能です。

もう一つの特徴は、dStream(デジタルブロードバンドテクノロジー:デジタルコイル)とCompressed SENSE(パラレルイメージングと圧縮センシング技術の統合)による、高いSNRの取得と撮影時間延長を伴わない高分解能画像の取得を実現し、高い診断能を有した画像を提供します。