心電図検査
心臓の電気的な活動を記録し、状態を把握するための検査です。不整脈や虚血性心疾患、心肥大や電解質異常などの診断に役立ちます。
- 通常の12誘導心電図検査は簡便で痛みがなく、数分で検査終了します。
- 負荷心電図検査は、運動などで心臓に負荷をかけた時の心電図変化をみる検査です。当院では、マスター2階段テストやトレッドミル検査(循環器内科医師立ち会いのもと)を行っています。
- ホルター心電図検査は、小型心電計を用いて、長時間心電図を記録するものです。日常生活の中での心電図に異常(不整脈や狭心症等)がないか検査しています。

12誘導心電図検査装置 FCP-8800

トレッドミル負荷心機能検査装置 MAT-3200
肺機能検査
息を吸ったり、吐いたりする検査で肺の容量、気道抵抗、ガス交換能力を評価します。呼吸器疾患の診断や治療効果の評価のほか、健診や術前検査にも行われます。
呼気NO検査は、喘息などの好酸球性気道炎症の評価に用いる検査です。呼気中に含まれる一酸化窒素の濃度(FeNO)を測定します。

肺機能検査装置 SP-770COPD CHESTAC-8900

呼気NO検査装置 NIOX
超音波(エコー)検査
超音波を発生させるプローブ(探触子)を体表に当て、超音波を体内に送り込み、臓器や組織に当たり、反射した反射波を画像化して、体内の状態を調べます。安全で痛みがなく、放射線被ばくの心配も無いため、妊娠中でも安心して受けることができます。当院では主に、腹部・心臓・甲状腺・血管などの検査を行っています。
(超音波:人の耳には聞こえない高い周波数の音)

超音波検査装置 EPIQ Elite
神経伝導検査
神経を刺激して筋より導出される複合筋活動電位(CAMP)を記録することを目的としています。当院では主に、運動神経伝導検査で上肢の正中神経、尺骨神経を測定しています。
ABR(聴性脳幹反応)検査
音刺激によって聴覚の神経系に誘発される電位を聴性脳幹反応と呼んでいます。内耳の蝸牛神経から脳幹部を経由する聴神経路とその周囲組織の機能を反映し、耳鼻科、小児科、などの分野で臨床応用されています。
ABI(血圧脈波)検査
ABI検査は足首と上腕の血圧比を測定して末梢動脈の狭窄や閉塞を評価し、CAVI検査は脈波伝播速度と血圧から動脈の硬さを測定しています。全身の動脈硬化の程度を評価する非侵襲的な検査です。

ABI検査装置 VS1500AE
脳波検査
頭皮上に電極をつけ、脳表からの微弱な活動電位を増幅して記録しています。当院では主に、てんかんの診断や意識障害の把握などに活用されています。

脳波検査装置 Grael トロリー
睡眠時無呼吸検査(簡易)
睡眠時無呼吸症候群(SAS)は、睡眠中に呼吸が一時的に止まる状態が繰り返し起こる病気です。検査は、簡易型の機械を患者さんご自身で装着して就寝し、翌日検査室に提出して頂きます。記録された無呼吸の回数を計測し、診断されます。